2015/11/23 23時14分 (Thailand)

Arhopala centaurus nakula

↑オオムラサキツバメという和名がついており、タテハと見間違うくらいの巨大なシジミチョウ。ツムギアリの巣の周辺にのみ飛んでいた。

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Arhopala sp.Hypolycaena erylus の幼虫とツムギアリ

↑巣周辺の葉を調べていくと、本種の幼虫らしいものも見つかった訂正。Hypolycaena erylus エリルスフタオルリシジミの幼虫とのこと(コメント参照)。日本のムラサキシジミNarathura japonica の幼虫は蜜を出してアリを随伴させるが、Hojo et al.(2015)によれば、この蜜を食べたアリは、歩行活動が減って幼虫の周りに長くとどまるほか、外敵に対して攻撃的になるそうである。また、この時のアミメアリの脳内物質を調べるとドーパミンの減少が見られたことから、シジミチョウ幼虫がアリの脳内ドーパミン量を変化させて行動を操作していることがわかったとのこと。
この属でも同様なのだろうと思う。

参考) Hojo, M. K., Pierce, N. E., & Tsuji, K. (2015). Lycaenid caterpillar secretions manipulate attendant ant behavior. Current Biology, 25(17), 2260-2264.


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↑たぶんオオムラサキツバメの卵。


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↑ツマムラサキマダラEuploea mulciberあたりのマダラチョウ類の蛹。右は羽化直前で、黒くなっている。


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↑同じ木にいた終齢幼虫。


Acraea terpsicore_s

↑ヘリグロホソチョウAcraea violae と思う。


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Tanaecia julii

↑カオラック国立公園にて。やっぱりイナズマチョウはいいなあ。普通種でも嬉しい。


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↑尾状突起が二対あるシジミチョウ。よくわからない。Hypolycaena erylus エリルスフタオルリシジミ。ツムギアリとともに、どこにでもいる普通種だそう。

(2015年6月27日~7月2日撮影  タイ・パンガー県 Nikon D7100 + TAMRON 60mm F2 Di )


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2015/11/18 19時47分 (コガネグモ科)
オニグモの仲間は美しい種類が多いが、その中でもコケオニグモとキタグニオニグモの2種は群を抜いていると思う。キタグニオニグモは分布が限られていて得難い種類だけれど、コケオニグモのほうは北海道~南西諸島までとかなり広域に分布しているよう。
ただし一般的には生息場所が局地的で個体数も少ない希少種とされていて、僕もずっとそう思っていたのだけど、最近はそうでもないのではと思っている。擬態により簡易なルッキングでは見つけづらいこと、夜行性であること、+ある理由により人の目に付き辛いづらいというだけで、実際にはそこそこいるクモでなかろうか。条件の良い場所では、まとまった数が観察されている例もネット上で見る。それでも同所的に生息してる他のAraneus, Neoscona と比べると個体数は圧倒的に少ないのだけど、一度探し方がわかれば見つけるのは容易いかもしれない。
青森県には他にも特殊な珍クモがいるようなので、そのあたりも今後落としてみたいと思っているこの頃。



Araneus seminiger

↑夜間、巣を展開していたコケオニグモの幼体。体長は7mmほど。
ウメノキゴケ科の地衣類に隠蔽擬態しており、生活場所もほとんど地衣の繁茂した樹上に限られるという特殊な種。


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↑翡翠の原石のような色合いをしていて、とても美しい。標本にするとこの色は残らなそうな気がする。


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↑腹の暗色紋が大きい個体。時に紋のない個体もいるようで、個体変異は大きいよう。それにしても♂が一向に見つからないのだが、他種の子グモと混同してしまってるのかなあ。そもそも♂幼体の姿がよくわからないのだけど。


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(2015年11月13・15日撮影  青森県平川市 Nikon D7100 + TAMRON SP AF 90mm F2.8 Di + Extension tube)

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2015/11/17 04時27分 (シジミチョウ科)

Shijimiaeoides divinus の交尾

↑キバネツノトンボを見に行ったついでに見てきた。


(2015年5月26日撮影 長野県 Nikon D7100 + TAMRON SP AF17-50mm F/2.8 XR Di II )
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2015/11/16 02時17分 (Thailand)
タイで見た雑多な虫たちを適当に放出。
なんか早くも適当な感じになってますが、そもそも大して虫を見ていないのでネタがありません。



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Neocollyris crassicomis

樹上性のハンミョウ。この仲間は熱帯・亜熱帯にかけて広く分布するが、日本ではヤエヤマクビナガハンミョウ一種のみ。
東南アジアでは非常に種数が多く、互いに似た種類が多いので同定もあってるのか定かでない。
海岸の草本・樹上をせわしなく飛び回っていたが、目線以上の高さには飛ばない&登らないところを見るに、この種は割と低い場所を好んでいるようである。


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ハンミョウの一種

↑海岸の潮間帯にいたシロヘリハンミョウちっくなやつ。炎天下でこいつと追いかけっこするのはなかなか地獄であった。もうやらないぞ。


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↑クサトベラの葉の裏に営巣していたチビアシナガバチ類の女王。

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草むらのイネ科植物につくられたチビアシナガバチ類(オキナワチビアシナガ近縁種?)の巣。ハチが1cmくらいだし細長い巣なので、小さくて気づきにくい。うっかりぶつかって刺されかねないから、ハチアレルギーの疑いがある僕はかなり注意しないといけなかった。


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アオバハゴロモの仲間

↑アオバハゴロモのグループもなかなか種数が多かったり、ネットで調べても詳しいことはあまり出てこない。この種はタイの国花であるゴールデンシャワー(Cassia fistura, アカシアの仲間)についていた。葉の脈と枯れ具合をよくまねていて、こんな所でなければなかなか秀逸な擬態であろうと思う。


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テングスケバの仲間


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Sagra femorata

↑日本では三重県に定着し大発生しているフェモラータオオモモブトハムシ。本来の分布としてはは東南アジアに広くとのことで、原産地ではマメ科以外の作物にも被害を出しているらしい。たくさんいいたが、この地域ではほとんど緑色だけのよう。


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カノコガの一種

↑種名が分かりそうな気がして調べてみたが模様が微妙に異なる種がたくさんいるようで、思いのほか闇だった。



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トガリメバッタの一種

正式な名前がわからないけど、海野さんの「小諸日記」ではトガリメバッタと紹介されています。
今回の旅程の最後に2時間ほど(スコールで実際には1時間ちょっとだった)カオラックの国立公園の端の端を探索でき、その際に見つけたもの。端っこと言えども、国立公園内はさすがに生き物の密度が高いし、初の熱帯雨林だったので歩いているだけでも大変楽しかったです。
ただ、散策路で頭上を赤茶色の大型カマキリモドキが飛んで行った時には思わず泣きそうになりました(公園内は採集禁止)。あれを思い出すたび悲しくて、なかなか立ち直れません。


(2015年6月27日~7月2日撮影  タイ・パンガー県 Nikon D7100 + TAMRON 60mm F2 Di )


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2015/11/15 00時39分 (未分類)

アリグモの一種
熱帯ではアリに擬態したクモも非常に多様。一度だけ、ツムギアリに擬態した例の赤茶色のアリグモを見つけて感動したのだけど、すぐに逃げられてしまい、撮影も採集もできず残念だった。口惜しい。


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↑カマキリの若齢幼虫。成長するとアリ擬態の体をなさなくなるのか、普通の緑色のカマキリになるらしい。


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ヘリカメムシ一種の幼虫
ツムギアリの巣の近くで見られた。動きもアリに似てるので、よく観察しないとカメムシとはわからない。くびれと腹部の膨れ方もしっかり再現していてすごい。


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↑成虫と思われるヘリカメムシ。幼虫の頃はとても魅力的なのに、成虫になると途端につまらなくなるものが多いなあ。


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Homodes属一種の幼虫
↑放棄されたツムギアリの巣があったので、これはきっと面白い者がいるに違いないと開けてみたらでてきた。わけのわからない付属物が沢山ついているが蛾の幼虫で、ツムギアリに擬態していると言われる。実際、ツムギアリの巣がある樹木に見られるそうだが、まさか廃巣に入り込んでいるとは思わなんだ。
他の方に見せたら反応はイマイチだったけれど。。。


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トゲアリの一種
↑こちらは本物のアリ。とてもかっこいいが、やはり日本のトゲアリを見ているとどうしても見劣りしてしまう。あんなかっこいいアリが日本に広くいるってのはとても素晴らしいことだ(ただし青森にはいない)。


(2015年6月29日~7月2日撮影  タイ・パンガー県 Nikon D7100 + TAMRON 60mm F2 Di )


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2015/11/11 21時04分 (ツノゼミ科)
6月末から一週間ほど南タイに行った時の写真をぼちぼち載せていこうと思います。
熱帯…といっても今回は他の人の調査に金魚のフンして行っただけなので、海岸とか、ゴムとアブラヤシのプランテーション、街中といったプアーな環境が主で熱帯らしいものはほとんど見れていませんが。
次の機会には北タイの国立公園などにも行ってみたいです。しかし基本チキンなので、1人で海外となるとなかなか踏ん切りがつかないのですが…。

そんなわけで、以下、滞在中に辛うじて見れたタイのツノゼミ達です。少ない。


▼オウシツノゼミ Leptocentrus taurus
サイズもツノもそこそこ大きくて良いツノゼミが、その辺のちょっとした草むらで見られるのでびっくり。タイで最初に見たのがこれだったのでその後の期待が高まったのだけれど、結局本種より大きい種は見られず。

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Nilautama sp.
トゲアトキリツノゼミとも言うそう。ツムギアリあるところこのツノゼミあり、というくらいセットで見られた。ほかのツノゼミよりも、ツムギアリと強い相利共生関係にあるのかもしれない。

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▼ツマグロコツノツノゼミTricentrus selenus
これがいた草地にはおびただしい数のヌカカ(のようなもの)が発生しており、あまりにかゆくて撮影どころではなく、思わず走って逃げた。あんなに小さいくせになんて凶悪な…

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▼コツノツノゼミの一種?
一匹だけいた地味なツノゼミ。逃げられてしまったが・・・。

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▼マルツノゼミの一種(その1)
3mmほどの小さい種類。アカメガシワみたいなトウダイグサ科の植物だったと思う。

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▼マルツノゼミの一種(その2)
トゲアトキリツノゼミと同所的にいくつかの集団が見られ、これにもツムギアリが群がっていた。

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(2015年6月27~30日撮影  タイ・パンガー県 Nikon D7100 + TAMRON 60mm F2 Di )

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2015/11/02 08時46分 (ハネカクシ科)

Philetaerius elegans

クロクサアリの巣の周りにて、クサアリハネカクシの一種Pella sp.を捕食するオオズハイイロハネカクシ。クサアリの行列に混じり、ハネカクシを専食する異色のハネカクシ。
そういえば夏場は見かけないような気がするんだけど、どこにいるんだろうか。


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上翅の毛がファーのようで、なるほどelegans


(2015年10月26日撮影  青森県弘前市 Nikon D7100 + TAMRON SP AF 90mm F2.8 Di + Extension tube)

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2015/11/02 08時18分 (コガネムシ科)

Aphodius (Stenotothorax) hibernalis

図らずも、初めて採集するマグソコガネ類になった。
樹洞のフレーク中に棲む生き物で、冬期に樹洞から出て動物の糞に集まる生態をもつ。詳しくことはわからないが、樹洞を利用する動物と関係があるという話もあって、もしかしたらコブナシコブスジコガネみたいなものかもしれない。ちなみに結構珍しいらしい。

マグソコガネ類はこれまで縁もなくあまり興味もなかったけれど、調べてみるとこのグループはふしぎな多様性があって、とても面白い。ダイコク類を探すついでにいろいろと見てみたい。


(2015年10月26日撮影  青森県弘前市 Nikon D7100 + TAMRON SP AF 90mm F2.8 Di + Extension tube)

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