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2015/04/21 20時15分 (ホタル科)
石垣島と西表島にはマドボタル属Pyrocoelia が2種生息している。
宮古島のミヤコマドボタルP. miyako や対馬のアキマドボタルP. rufa のように♂♀ともに大型なオオシママドボタルP. atripennis と、沖縄本島・久米島のオキナワマドボタルP. matsumurai やアマミマドボタルP. oshimana のように比較的小型なサキシママドボタルP. adminalis の2つ。
ちなみに西表にはもう一種イリオモテマドボタルP. iriomotensis が生息していることになっているが、どうも他島のマドボタル♂のラベルを間違えて記載してしまった可能性が高いらしく、それ以降イリオモテマドボタルは見つかっていない。

僕が行ったタイミングではサキシママドボタルの成虫が発生しているはずなのだけど、なぜか一頭の♂も見られなかった。
かわりにオオシママドボタルのどでかい幼虫は幾つもいて、ほとんど本州のマドボタルしか知らない僕にとってはなかなか衝撃的だった。


Pyrocoelia atripennis

オオシママドボタル♀の幼虫は体長5cmを超える。発光器もその分大きくなっているため、発光がマドボタル幼虫とは思えないほど強かった。
ところでタイなどに生息する三葉虫のようなLamprigera tenebrosa の幼虫(サンヨウマドボタルとかいう名前でたまに流通している)は体長が9㎝もあり、発光器の大きさは地上生物としては最大で、強烈な光を発するらしい。あまり知られていないぽいがこの種は♂も大型で、黄白色の美しい体色をしている。記載論文などの写真を見てるだけで鼻血が出そう。


DSC_8308_s.jpg

殻径3cmほどのクロイワヒダリマキマイマイを襲って食べていた幼虫。とらえた獲物を植物上に持ちあげようとしてるところ。



DSC_8319_s.jpg

重すぎて持ち上がらず、結局地面で食べる。マドボタル属幼虫はいろいろなものを食べるが、ここまでの大きさになるとカタツムリくらいしか大した食物にならなそうである。きっと例のイワサキセダカヘビと強く餌競合していることだろう。こっちの方が左巻き右巻き構わず食える分有利だけど。


(2015年4月1日撮影 西表島 Nikon D7100 + TAMRON 60mm F2 Di )
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