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2009/08/07 19時24分 (ハナアブ科)
 6月中旬からアリスアブ成虫の観察をしていましたが、あれから早1ヶ月半以上。卵から孵化した幼虫達がどうなっているか気になったので、ちょっとアリの巣を暴いてみました。

 アリスアブ類の幼虫は奇妙な姿をしていることで知られていますが、僕がアリスアブに興味を持ったのは今年に入ってからだったので、これが初見となりました。
 そして、実際に見たアリス幼虫は本当に面白く、虫の幼虫でこんなにもドキドキしたのは、今回が初めてでした。どうしてもっと早くから興味を持たなかったのだろうと、今更ながら悔やまれます。


8月7日
トビイロケアリ巣内にいたアリスアブ(Microdon japonicusの幼虫。直径は1cmで、既に成熟幼虫サイズに達している。頭部は右で、背面に赤い突起(呼吸器)が出ている左方向が腹端。
しかし、何と不思議な物体だろう。全く知らずに見た時に、生物だとわかる人は凄いかもしれない。


20090807_14.jpg
幼虫の左に若干ながら写っているトビイロケアリと比べると、ずっと大きい。こんな塊が巣の中にごろごろいるのだから、アリにとっては実に迷惑な存在だろうと思う。
また、ここまで大きいと噛み付いてもびくともしないからか、アリは幼虫に全く興味を示していないようだった。


20090807_20.jpg
下から伸びているのは口器。周囲を調べながらゆっくり移動する様は、やはりハエの幼虫。
一対の針のような形状は獲物に突き刺して体液を吸うタイプのように思われるが・・・。


20090807_11_01.jpg 8月7日
クロヤマアリの巣内にいたコマチアリスアブ(M. murayamaiの幼虫。こちらはまだあまり大きくなっておらず、見つかる幼虫は直径4~6mmだった。
なお、巣内の幼虫は体のほとんどが泥で覆われていて、これはピンセットで泥をつまみとった状態。クロヤマアリに攻撃されたところを見るに、体の小さいうちは泥がカモフラージュの役割を果たしているのかも、などと思った。
赤い突起は前述の通り呼吸器であるが、コマチのはアリスに比べて齢の割に大きい様子。


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