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2017/08/01 17時36分 (オナジマイマイ科)

イッシキマイマイ Satsuma caliginosa caliginosa  石垣島

↑貝食性で有名なイワサキセダカヘビ Pareas iwasakii との共進化で一躍有名になった八重山特産のカタツムリで、石垣島と西表島の森林地帯に生息します。背後からしっぽ(しっぽと言っていいのかわからないが)に噛みついてくる捕食者のイワサキセダカヘビに対して、噛まれたしっぽを自切することで捕食を逃れているそうです。この自切は再生コストが大きいために成貝では行わず、代わりに殻口に突起状の修飾をつくることによってヘビの捕食に対抗しているとのこと。さらにセダカヘビが生息していない地域のイッシキマイマイ近縁種でこの自切行動や殻口の修飾は確認されないことから、これらはセダカヘビの捕食に対して発達した対抗形質だろうと考えられています(Hoso & Hori 2008, Hoso 2012)

 生息地では割と普通にいる種であるような印象を受けていたのですが、実際に現地で探しまわった印象として、本種の個体数は(他種と比べても)少なく、生きた個体はそう簡単にお目にかかれません。先述の生態を知っていることで少し先入観はあるかもしれませんが、実際に野外で見た生体は一目でそれとわかる異様な存在感を放っていて、最高にかっこいいカタツムリです。近縁なものは宮古や沖縄、奄美などにもいますが、どれもこれほどのオーラは持っていません(私見)。

それと、カタツムリハンドブックでは地表性ということになってますけど、これ少なくとも半樹上性だと思うんです。殻形態からしても樹上種的だし。


【文献】
Hoso, M. & Hori, M. (2008) Divergent shell-shape as an anti-predator adaptation in tropical land snails. The American Naturalist, 172(5), 726–732.

Hoso, M. (2012) Cost of autotomy drives ontogenetic switching of anti-predator mechanisms under developmental constraints in a land snail. Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences, 279(1748), 4811–4816.
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